多細胞生物の発生

1.単細胞から多細胞へ

  21億年前にはじめての真核単細胞生物が現れると、その構造は複雑になり始めいろいろな形の単細胞生物が現れています。そして10億年前になって、よようやく私たち人類の細胞と同じ多細胞生物が現れています。  多細胞生物になるとそれぞれの細胞が役割を分担し一つの生命体を構成するようになりました。

 6億5000万年前になるとエディアカラ動物群(オーストラリアのエディアカラ露頭で最初に化石が発見されたため)と名付けられたクラゲやイソギンチャク等の刺胞動物や厚みのないペラペラな動物と原始的な海藻類が発見されています。しかし彼らは現存する生物のデザインと共通するものはありませんせんでした。その後地球全体が1000メートル以上の氷で覆われるほどの氷河期が約1億年続きエディアカラ動物群の生物のほとんどが絶滅してしまっています。ここで生物の進化が一度クリアされているのです。

  

 

       三葉虫の化石   三葉虫と同時代から現在まで存在する兜蟹

2.カンブリアン・エックスプロージョン

 約1億年続いた氷河期が終わると500万年から1000万年のという短期間で爆発的に多種多様の多細胞生物が出現していますこの事件をカンブリアン・エックスプロージョン(カンブリアの大爆発)と呼びます。それが如何なる理屈で出現したのか現在の科学では分かっていません。分かっているのはそのとき現れた生物は、それ以降現れた生物から現在の生物に至るまで基本デザインが同じという事です。
 カンブリアン・エックスプロージョンの初期はトモティ動物群と呼ばれる(ロシアのトモティで最初に発見。後に世界中で発見されている)堅い殻を持った生物が現れ全滅しています。一部現存しているものもありますが、現存の多くの種類の生物とはデザインが異なっています。
カンブリアン・エックスプロージョンの最後の大爆発の時、良く知られている三葉虫とその仲間たちが現れています。

           

        

バージェス動物群の化石

3.バージェス動物群

 カンブリアン・エックスプロージョンが終わって、また新型の生物が現れています。米国コロンビア州のバージェス峠の頁岩(バージェスト頁岩)から最初に発見されたためバージェス動物群と呼びます。なかなか愛敬のある形をしているものが多いですがこれもまた、突然に全滅しているため後に現れた生物との関連性はありません。

注記 

  エディアカラ動物群の生物、カンブリアン・エックスプロージョンで現れた生物、バージェス動物群の生物は、それぞれ独特の構造的をしているため関連性がないと多くの学者が考えています。「そのため突然に現れ突然に全滅してしまった。」と唱える人が多くいます。実際にはその中間の種がいたのかもしれません。現在のところそれらの化石が見つかっていないのです。200年前の人は恐竜の存在は知りませんでした。そのころまで恐竜の化石や骨が見つかっていなかった為です。今後新しい発見があるかもしれませんが、生物の進化については分からない事だらけです。

マリア・コリンズ
が描いたバージェス動物群の復元図

 

4.生物デザインの思考錯誤

 今から6億年前、前後の数千万年の時期に奇抜なデザインの生物が現れ姿を消す事を繰り返しています。人が何かを創造する時のように、試作生物が作られ廃棄される事を繰り返しながら、デザインと加工技術が確立されていったと私は考えています。時には整理のため大量絶滅が必要な時もあったのではとおもいます。この時期最終的な試作検証が行われたのがバージェス動物群ではないかと思います。大量絶滅については巨大隕石の落下や地核変動による有害物質の地表流出、気温の変化等が原因あったと認められる証拠が発見されだしていますので自然現象と思われます。問題は誰が思考錯誤したのかという一点です。勿論宗教上の神や仏ではありませんいくら時間をかけても単細胞から偶然にエディアカラ動物群のような生物に進化するなど絶対に考えられません

注意

 エディアカラ動物群以降現れた生物は、完全に絶滅したのではなく現存する生物の中には似たようなものもいます。近年6000メートル以上の深海探索が可能になってからバージェス動物群に似た生物が世界中の深海から見つかっています。

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