猿橋

 

 猿橋は全長が約30mと、それ程大きくない木造の橋ですが、岩壁にくいを挿し、その上に橋を載せた珍しい構造の橋です。野猿が互いに体を支え合い谷を渡る様子にヒントを得て設計されたそうです。

 

橋の下は深い渓谷になっており、橋から下を覗くとめまいがしてきます。

 猿橋から渓谷の南側を眺めるとレンガ作りのトンネルとコンクリート製の橋が見えます。これは明治から大正時代にかけて上流の発電所で使用された水を下流の発電所で再び活用する水路です。全長約14キロになる水路を地下に掘った人々の意気込みを思うと猿橋よりこちらの方に興味が注がれます。

 桂川によって作られた深い渓谷から猿橋を見上げた風景は広重の浮世絵にも描かれている絶景ですが、橋周辺の樹木が成長し橋の見通しが年々悪くなっているのが不満なところです。

 私が小学生のころは、水路橋の真上あたりに中央線が走っていた為、列車から猿橋を眺めることができました。今は中央線の複線化に伴いルートが変更されたため列車から猿橋を眺めることは出来なくなりました。

 猿橋の北側に国道旧20号の鉄骨製の猿橋を見ることができ、南側には国道新20号の新猿橋を眺めることが出来ます。元祖と新旧2つの橋が隣り合って存在する珍しい場所です。

猿橋 : 中央線「猿橋」駅より徒歩15分。国道20号脇